ノレンの不妊治療記録

処女膜強靭症の治療と不妊治療の備忘録

【思うこと】不妊治療中の主婦は何者?

人はみんなそれぞれの立場があって、属性があって、選択をして、自分のアイデンティティやキャラクターを無意識に分類の中に見つけていると思う。

わたしは妻であり、娘であり、嫁であり、姉であり、姪であり、孫でもある。
友人であり、先輩であり、後輩であり、取引先の外注さんであり、歌とピアノの先生であり、ご近所さんで、関わる人次第でいろんな立場を持っている。

結婚してもうすぐ丸5年。
次の春が来たら結婚生活は6年目に入る。
他の人の目に、どんなふうに映ってるんやろう。あるのは子供がいないという事実だけ。
わたしは母になりたいのに、子供はいない。

近頃SNSを見て思うのは、子育て支援や妊娠・出産にまつわる話題はすごくデリケートで、触れ方を間違えるとすぐに燃える、炎上しやすい話題だなあと思う。

わたしは母ではないけど、母になりたい人。
妊婦ではないけど、妊娠しようと病院に行っている人。
だけど、外側を見れば「子供がいない人」。

でも、
母にならないと母の気持ちは分からないのだろうか。

妊娠しないと妊婦の大変さは分からないのだろうか。

なんだか・・・

最近世の中カテゴライズしすぎじゃない?と思う。
子供がいたって、労働者
専業主婦だって、配偶者は労働者
子供がいなくたって、子育てに無関係じゃない
消費者だって、生産者…
みんなちょっとずつグラデーションで、ちょっとずつ関わり合って、いろんな立場を兼ねて生きているんだよ、ね?

 

働いてる方が大変なんだ!も
子育ては休みがないんだ!も、
敵対と対立が目に入ってくるたびになんか、うーん?ってなる。

わたしは子供が好きだし、子供の声は可愛いと思うし、元気な姿は愛らしいと思う。
と言いつつ、体調によっては赤ちゃんの泣き声が頭に響く日もあるし、わたしが親ならこの空間には来ないわ…と思う時もある。
自分が並んでても子連れに何かを譲ったり(広い席とか、エレベーターとか、他いろいろ場面によって。)するし、自分がちょっと親切になれば小さい子が喜ぶかな?と思う時はお子様優先で行動もする。
でも、ベビーカーにもよけて欲しいな〜一列になってくれないかなーとか、あっ、開くボタンずっと押してたのにお礼とか言わないんや。と思う時もあったりする。
白黒はっきりしてない。

なんか、
独身とか既婚とか子持ちとか子なしとか分けないで、人と人、ちょっとずつ親切を分け合って、迷惑はかけてもいいけどかけないように工夫して、よくしてもらったら感謝して、それでいいんじゃないんかい?とか思ったりするわけ🌷

みんな大変で、みんな頑張ってるから
ギスギスしてるんだよなあ

わたしもいつか母になるかもしれない。
でも不妊治療を経て母になった人は誰よりも苦労した!とか、子育てこそ一番大変!とか、思いたくないなあ。

そして、もし母にならなかったとしても、
仕事して納税して子育て世帯を支えてやってるんだ!とか、子なしこそ子育て中の人の穴埋めをしてやっているんだ!と思いたくない。

今のわたしは、
どの立場でどの属性でこの先の人生を歩くのか分からない。

ただ、我が子を待っている最中。

このどっちつかずで、どうなるか分からない人生、せっかく歩むなら、想像力を大きく持って、寛容でいたいな🌷と思ったりするのです。